若者が選んだ
安倍晋三のことば
feel him from the words
私が死生観の根本に置いているのは、郷土、長州の幕末の思想家、吉田松陰先生の留魂録の一節です…四時の循環という一節があります。
2004/12/10
寄稿 より
選んだ理由
「本人なりの春夏秋冬を過ごして、最後の冬を迎えました。種をいっぱい撒いているので、それが芽吹くことでしょう」という昭恵夫人の告別式での言葉は「四時の循環」に由来していると聞きました。「四時の循環」は父 安倍晋太郎が67歳で亡くなった際に、偲ぶ会で安倍晋三元総理が紹介した言葉でもあったとのことです。
30代 男性
解説・補足
吉田松陰が刑死する前に書いたとされる留魂録の一節です。私が平静な気持ちで死を迎えることができるのは、春夏秋冬の四季の循環を考えているからだと述べ、20歳で死ぬ者には20歳の四季が、30歳で死ぬ者には30歳の四季がある、10歳だから短く、100歳だから長いわけではない、と続きます。そして松陰自身はすでに30歳にして四季を生きたとし、「後来ノ種子未ダ絶ヘズ」つまり、同志が私の志を継いでくれるなら、それは蒔いた種が立派に育つことになると書き残しました。