数字でわかる生涯
remember memories
通算在職日数
内閣総理大臣 通算在職日数は3,188日と歴代で最長の記録となりました。桂太郎(2,886日)、佐藤栄作(2,798日)、伊藤博文(2,720日)、吉田茂(2,616日)らが続きます。2019年11月20日に通算在職日数、2020年8月24日に連続在職日数が歴代最長となりました。第一次政権の在職日数は366日。以降の政権も短期間で交代していることから、第二次政権は、政治の実行力と安定性を意識し、長期政権が築かれました。
のべ訪問国・地域
第1次安倍内閣を含む総理大臣在任中の外国訪問回数は89回に及びます。第1次安倍内閣の最初の訪問は中国、韓国訪問、第2次は東南アジア訪問(ベトナム、タイ、インドネシア)でした。のべ訪問国・地域は196。第2次政権以降での総飛行距離は1,581,281km、地球約39.53周となります。地球儀を眺めるように世界全体を俯瞰して、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった、基本的価値に立脚した戦略的な外交が展開されました。
総理大臣就任時年齢
52歳での内閣総理大臣就任は、田中角栄元首相(54歳)を抜いて戦後最年少でした。戦前を含めると伊藤博文(44歳)、近衛文麿(45歳)、黒田清隆(47歳)、山縣有朋(51歳)に続きます。初の戦後生まれの総理大臣でもありました。神戸製鋼所勤務、安倍晋太郎氏の秘書を経て、1993年に38歳で初当選。第二次森内閣で官房副長官、小泉内閣で、官房副長官、幹事長、幹事長代理、官房長官等を歴任し、2006年9月に総理大臣に就任しました。
収録スピーチ数
安倍晋三デジタルミュージアムでは安倍元総理の400件超にも及ぶ各種スピーチ・記者会見等を収蔵しています。第一次政権(2006-2007年)、第二次政権以降(2012-2020年)を通じ、美しい国づくり、戦後レジームからの脱却、危機突破、日本を取り戻す、アベノミクス、地方創生、地球儀を俯瞰する外交、積極的平和主義、教育再生、一億総活躍社会、働き方改革、再チャレンジ、観光立国、希望の同盟、自由で開かれたインド太平洋といったキャッチフレーズ・コンセプトが立案、展開されました。
三本の矢
デフレ脱却を目指したアベノミクスの経済政策は、「大規模な金融政策」、「機動的な財政出動」、「民間投資を喚起する成長戦略」という三本の矢から構成されました。2015年には更なる成長と一億総活躍社会に向けて「希望を生み出す強い経済」、「夢をつむぐ子育て支援」、「安心につながる社会保障」からなる新・三本の矢が掲げられ、成長と分配の好循環を強固にすることが目指されました。「強い経済」に関して、名目GDP500兆円を戦後最大の600兆円へ増加させる目標が掲げられました。
弔意
在任中の功績を評価すると共に、安倍元総理、ご遺族、日本国民全体への弔意を示すとして、260程の国・地域・機関より1,700以上の弔意が寄せられました。米国、オーストラリア、フィリピン等では議会の追悼決議、インド、ブラジル等では政府による服喪が行われました。日本政府は7月11日に半旗を掲揚しています。エジプトではShinzo Abe Axis Patrol Highway、コソボではShinzo Abe Parkが安倍元総理の名前に因んで完成しています。
デジタル献花数
「ありがとう安倍元総理デジタル献花プロジェクト」に寄せられたデジタル献花は53万人超に及びました。デジタル献花はネット上で花のイラストを選んで「献花」し、メッセージを書き込めるサービスで弔意や感謝を伝えるプロジェクトとして始まりました。2022年9月27日に開催された国葬儀では4,000名超が参列し、会場近くの九段坂公園で受け付けた一般献花者数は約2万3千人に及ぶと政府は発表しました。多くの人々がその死を悼んでいます。