修身教授録
著者:森信三
出版社:致知出版社
※ページをめくるようにドラッグしてください
※ページをスクロールしてください
p55 物事の持続が困難だというのは、結局は真の目標をはっきりとつかんでいないからであります
p88 その人の国をおもい、世を思うその思いの強さが、名という形をかぶって、死後にまで生き延びるわけです
p107 一人の人間の持つ世界の広さ深さは、要するにその人の読書の広さと深さに比例すると言っても良いからです
p208 謙遜という徳は〜元来対人的なところにその本質はなくて、その人がどれほど真理とか道というものと、取り組んでいるか否かによるものだと思うのであります
p209 失敗を成功以上に生かす人間こそ、真に畏るべき人間であります
p227 人間というものは、情熱を失わない間だけが、真に生きていると言ってよいのです
p244 政治は外を正すことによって、内をも正そうとするものであり、教育はこれに反して内を正すことによってついには外をも正そうとするものであります。…政治と教育とは、本来不可分のものでなくてはならぬはずであります。
p247 人間苦しい目に出遭ったら、自分をそういう目に遭わせた人を恨むよりも、自分のこれまでの歩みの誤っていたことに気がつかねばなりません
p282 真の為政者は自己の努力が在職中にその全部の結実を見ることを念とせず、必ずや後に来る為政者に、自己の努力の収穫をゆずる程度の雅量と識見がなければ、真に永遠の大計は樹てられないでありましょう
p365 人生を深く生きるということは、自分の悩みや苦しみの意味を深く噛みしめることによって、かような苦しみは、必ずしも自分一人だけのものではなくて、多くの人々が、ひとしく悩み苦しみつつあるのだ、ということがわかるようになることではないかと思うのです。
注: 安倍晋三氏が線を引いていた箇所から編集者が選定